2023/05/04
ずっと何年も前から恐れてた未来がついに目の前にやってきた。
2週間経った今なんとか日常に戻れつつあるのは8年くらいの心の準備期間をくれたからと、これまでにないくらいまでめいっぱい泣いたからな気がする。
最初に覚えた言葉はおじいちゃんの口癖だったし、
体力お化けだった私に一日中付き合ってくれたのもおじいちゃん。
両親からの期待のどれにも応えられず家族関係が壊れ、学校の先生もどこの大人にも味方はいなかった時、私じゃなく両親を叱り味方でいてくれたのもおじいちゃん。
いつだって最強の味方だった。
8年前に癌になって大きな手術。
臓器が1-2個無くなっても人間生きてけることを証明してた。
大変な姿も相当な努力も見てきたけど、それでも弱音を吐くことは一度もなかった。
それから何度も危ない瞬間も奇跡を起こして繋いできた命。
私も行ける時は全部会いに行こうと、この1年は隙を見つけては北海道へ行った。
最期の最後は1時間間に合わず。
間に合わなかったけど間に合っていたと思ってる。
現実をどうしても受け入れられない感覚、久々だった。
涙が枯れるって言葉あるけど、涙は枯れないのね。
私より55年も長く生きてるんだもんな。
そりゃあ先に行ってしまうものだよな。
死んだ後の世界をこれまで全く知らない場所に感じてたけど、おじいちゃんがいる場所ならもう知らない場所には感じなくなった。
次に会った時に思い出話たくさんできるように私もここで最後まで全うせねばなぁ。
見せてくれたその生き方を真似して。
嫌いな人に容赦ないところは真似したくないけど。
近い親族たちには亡くなる直前とか後とかにお知らせに行ってたらしい。
私のところには今のところ何もない。
お知らせなんかしなくても来ちゃうから?(笑)
夢にも1ミリも出てきてくれない。
夢でも幽霊でもいいから出てきてほしいんだけど。
余談。
火葬場は混んでた。
たくさんの人の姿を見て、自分だけじゃないことに安心したような気持ちになってる自分がいた。
こんなに強い悲しみを背負いながらも、それを奥にしまってそれぞれみんなまた明日から「いつも通り」を生きるんだろう。
水に絵の具を垂らした時みたいに、透明な水晶玉に鈍色が混じる絵が浮かんでた。