2018/06/12
ずっと楽しみに、でもちょっと不安だった日。
シンガーソングライターのほのかさんとらいさんに動物愛護の活動してる方達のシェルターに連れて行ってもらいました。
人間にペットとして飼われていたのに捨てられた子や、ペットショップに売る子犬や子猫を産むだけに生かされた親犬・親猫がボロボロになった後に保護される場所です。
どんな光景を見てしまうのかという思いもありましたが、迎えてくれたのは想像とはかけ離れた、人間が大好きなたくさんの子たちでした。
そのシェルターには、100匹程の犬や猫が保護されて毎日過ごしているとのことで、今回は4時間ほどお世話させてもらいました。
保護されたとはいえ、たくさんの子たちがいるので狭いゲージの中で、ボランティアの方たちが来て毎日ゲージを掃除してくれたり、ご飯をくれたり、その時間を待っている。
とにかくゲージのあるお部屋に入った瞬間の、そこにいる犬や猫の喜び具合が凄まじい。尻尾は取れるんじゃないかってくらい振るし、わんわんにゃーにゃー鳴くに鳴く。
ゲージにガンガンぶつかりながら飛び跳ねる子もいました。
1つずつゲージを掃除していきますが、本当に色んな表情の子がいました。
過去にどんな経験をしてここにいるのかは分からないけども、苦しい思いをさせられたはずの人間をまた信頼して、ちょっと撫でるだけでみんなとても嬉しそうにするのです。ゲージを開けた瞬間に飛びついてきて顔を舐める子犬もいました。
残酷な環境を経てここにきてもまたこうやって生きれる彼らの命に涙が出ました。
大したことしてあげれてる訳でもないのにこんなに喜んでくれる。
もちろん、中には何度も子犬を生んで伸び切ってしまったおっぱいがある子、お腹に大きな縫い痕がある子、片目が潰れてしまってる子、人間が怖くて仕方ない子もいました。
そんな子でも近くによると恐る恐る近付いては、舐めたり甘えたりしてきた。
どの子も本当に可愛かった。
ペットショップによく行く私だけど、ペットショップに並んでいる子犬や子猫たちと変わりなく可愛い。
こんな可愛かったら飼いたい人たくさんいるわ!って拍子抜けしたくらいです。
一番印象に残ったのはお世話をしに来たボランティアが、彼らの部屋を出て行く時。
そこにいる全ての犬や猫が、ゲージの中から去って行くボランティアの方を見てる。
1匹もよそ見せずに。
そして今度は悲しそうに鳴く。
この子たちにとっては、1日に何回か訪れるこの時間がとても楽しみなんだな、と。
100匹近くいる子たちの面倒を見るのは簡単ではありません。
ボランティアもたくさんいる訳ではありません。
でも、うんちやおしっこをしてもボランティアの人が来るまで変えてもらえないままそこで過ごしています。
保護されたとはいえ、新聞紙をひいたゲージに小さな毛布、お水、だけのセットです。
もっとたくさんの人にこの子たちが知ってもらえればもっともっと、この小さな子たちの幸せが増えると思いました。
「ここにいるよ」と言わんばかりに鳴く彼らの声をもっともっと広げる活動をしたい。
シェルターは、自分の持てる愛情はたくさん注いであげたいと思える大好きな場所になりました。
この子たちの里親を探す、という内容ですが苦しい経験した子たちがまた再び同じ目に遭わないように里親になるには条件があるようです。
これからあなたと一緒に生きるペットがこの場所から大切な家族として迎えてもらえますように。
写真は撮ってはいけないとのことだったので、帰宅してから印象に残った表情をしていた子の絵を描きました。
シェルターHP
https://www.petsatooyakai.com/